亜鉛が豊富なマカはスポーツに最適
マカはペルーのアンデス地方に自生するアブラナ科の植物で、西暦1400年代前半から繁栄したインカ帝国でもスーパーフードとして珍重された歴史があります。
インカ帝国は非常に強力な軍事大国でした。当時の戦争に重火器などはなく、主な戦力は兵隊による白兵戦です。インカ帝国の兵士は非常に勇猛で、他国にとっては驚異的な存在でした。
インカ帝国の兵士がとても強かったのはマカをパワーの源として食していたから、という説が現在でも有力です。
当時のインカ帝国の兵士はマカの滋養強壮作用によってパワーを得たという説からもわかるように、マカはスポーツをするための身体作りにメリットがあります。具体的には、マカに含まれる豊富な亜鉛が、筋肉を効率良く作るために貢献する作用があります。
マカに豊富に含まれる亜鉛
亜鉛はミネラルの一種で、マカには亜鉛が豊富に含まれます。
亜鉛は主に魚介類に含まれ、特に牡蠣は亜鉛を非常に豊富に含むことで有名です。
基本的に亜鉛は動物性の食べ物に多く含まれることが多いのですが、マカは植物なのに亜鉛を豊富に含むという珍しい存在です。
牡蠣は100gあたりに14mgの亜鉛を含み、マカは100gあたりに8mgの亜鉛を含みます。
成人後は1日に10mgの亜鉛を摂取することが推奨されています。
亜鉛は筋肉を効率良く付けるために重要な存在です
亜鉛は体内に2000mgほど貯蔵することが出来ます。
亜鉛は体内でタンパク質と合成され、身体の代謝機能に作用します。つまり身体の代謝量が多いほど亜鉛が必要になります。
筋力トレーニングで筋肉が強くなる大まかな仕組みは以下のような流れです。
1 筋トレで筋肉に急激に負荷をかけ、筋肉細胞が傷つく(筋肉痛)
2 傷ついた筋肉細胞は代謝機能(新陳代謝など)で修復する
3 修復された筋肉細胞は以前より少し強めに修復されるため、筋力がアップする
上記のようなプロセスで、傷ついた筋肉細胞を修復するために亜鉛は不可欠な存在です。もしも亜鉛が不足していると筋肉の修復が効率良く行われず、筋トレをした後になかなか筋肉痛が治らない状態になります。つまり筋力アップの効率が悪くなります。
以上のことから、亜鉛は筋肉を付けるためにとても重要な役割を果たす栄養なのです。
亜鉛は筋力アップのためのホルモン分泌を促します
上記で解説したように亜鉛はタンパク質と合成され、筋肉細胞の修復に用いられます。つまりかなり直接的に筋肉の生成に関わる栄養成分といえます。
さらに、亜鉛は以下のような効果もあり、これらの効果も筋力アップに間接的に貢献します。
●テストステロンの分泌促進
●成長ホルモンの分泌促進
●インスリン様成長因子(IGF)の分泌促進
テストステロンは男性に多く分泌される男性ホルモンの代表的な存在で、筋肉のつき方や修復を促すホルモンです。男性が女性に対し、男性らしい体つきなのはテストステロンが女性よりも多いからに他なりません。
同じく成長ホルモンも筋肉の発達を促す作用があり、筋力を付けるために重要な存在です。
一般的に第二次性徴期から10代後半が最も筋肉が付きやすい世代なのですが、この世代は一生の内で最も成長ホルモンの分泌が多い時期でもあります。
インスリン様成長因子(IGF)は主に肝臓で生成され、筋肉を肥大化させる因子であるという説が有力視されています。
インスリン様成長因子(IGF)は成長ホルモンの分泌に刺激されて分泌されるという説もあれば、成長ホルモンとの因果関係は無い、という説もあり、諸説入り乱れている感じですが、筋力アップに重要な役割を果たすことは有力視されています。
以上のように亜鉛は直接的にも間接的にも筋肉を作るために重要な役割を果たす存在です。
マカの継続摂取は亜鉛補給に最適なので、マカはスポーツをする人におすすめの健康食品です。