マカがうつ病の予防になる仕組み
現代社会はストレス社会でもあり、ストレスを抱えていない現代人の方が珍しいかもしれません。基本的に悩み事などを抱え、精神的に疲れてしまうのはストレスによるダメージと言えます。
ストレスの蓄積は精神的に疲れるだけで済む問題ではありません。
ストレスが蓄積すると自律神経が正常に働かなくなり、不眠症やうつ状態といった症状が出始めます。そして自律神経の乱れでホルモンバランスが乱れ、肌荒れ、便秘、女性なら生理不順といった健康上の弊害にも繋がります。
ストレスは身体の疲れと同じで、多少溜まっても休息を取れば回復しますが、蓄積すると健康を害することも十分あり得る話なのです。
マカは一般的に滋養強壮に効果的な健康食品というイメージですが、マカの滋養強壮作用の中にはストレスを緩和させ、セロトニンというホルモンの分泌を促してうつ病の予防につながる効果もあります。
うつ状態の原因となるセロトニン不足
セロトニンは体内で分泌されるホルモンの一種で、「うつ状態」と深い関わりがあります。うつ状態とは気持ちが沈んでしまい、何事にも無気力になってしまう精神状態です。
うつ状態は脳内から分泌されるセロトニンやノルアドレナリンが不足してしまうことで起こります。
セロトニンやノルアドレナリンは脳内の情報を伝達する神経伝達物質でもあるため、不足すると脳内の情報が伝達不足となり、思考力が低下して、無気力になる、という仕組みです。
セロトニンが十分に分泌されないと自律神経が乱れる原因にもなり、やはりうつ状態を引き起こす要因となります。
セロトニン不足はうつ状態を引き起こす要因となるため、セロトニンを安定して分泌する状態を維持することがうつ病の予防に大切なのです。
マカに含まれるグリシンはセロトニンの分泌を促進します
マカはビタミン、ミネラル、アミノ酸がバランス良く含有されています。
マカが豊富な栄養をバランスよく蓄えるのは、ペルーのアンデス山脈という非常に標高の高い厳しい環境で育つ植物のため、豊富な栄養を蓄えないと育つことが出来ないから、という説もあります。
マカは【グリシン】という必須アミノ酸を豊富に含みます。必須アミノ酸とは人間の体内で生成できないアミノ酸です。
グリシンはスムーズな睡眠導入の効果があるとして、睡眠薬に配合されることが多い成分です。
グリシンは血管の拡張作用があり、血行促進効果で冷えを改善し、心地いい眠りをアシストします。グリシンによる快眠は成長ホルモンの分泌を促す効果にもつながり、疲労回復に貢献します。
そしてマカに含まれるグリシンは、脳からセロトニンの分泌を促す作用があることがわかっています。セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれることもあり、上記で解説したようにセロトニン不足がうつ病の要因となるという説は有力です。
セロトニン不足が原因でうつ病の人が、マカを継続摂取することで日中のセロトニン分泌量が増え、うつ状態が改善した、という実験データは多く報告されています。
セロトニンは日中に分泌されることがわかっており、日中のセロトニンの分泌量が多いほど夜間に分泌される【メラトニン】の分泌も多くなることがわかっています。メラトニンは快眠を促すホルモンで、メラトニンの分泌が多いほどよく眠れます。
日中は活動的に過ごした方が夜によく眠れるという仕組みは主にセロトニンとメラトニンの作用のことです。快眠がストレス軽減に大きく貢献することは言うまでもありません。
以上のように日常のストレスの軽減は日中のセロトニン分泌が安定していることがとても重要です。マカに含まれる豊富なグリシンは疲労回復効果とともにセロトニンの分泌を促し、うつ状態の予防と夜間の快眠に貢献します。
普段からストレスが多いな、と感じた際、最も大切なことは休息です。しかし普段からマカのような滋養強壮に優れた健康食品を摂取して疲労回復に努めていればストレス耐性を高め、ストレス性のうつ病を予防することも出来るのです。
