マカの便秘解消効果
便秘とは一昔前まで、3日以上排便がない状態、と定義されていました。しかし2017年10月に「日本消化器病学会関連研究会」と「慢性便秘の診断・治療研究会」が作成したガイドラインによって、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と改めて定義され、以前よりもシンプルに定義されるようになりました。
便秘は特に女性に多いことで有名ですが、便秘の根本原因は腸の機能低下です。腸の機能低下の原因はホルモンバランスの乱れ、ストレス、食物繊維の不足、などがあります。
マカは精力剤としての効果が有名ですが、腸の機能を改善する作用がいくつか含まれているため便秘の予防にも効果的です。
マカのホルモンバランス改善作用で便秘を解消
エストロゲンは女性ホルモンの代表的な存在です。女性が女性らしい体付きになり、肌が男性よりも綺麗な場合が多いのもエストロゲンの作用です。女性はエストロゲンの分泌が多いと身体の調子も良く、腸の働きも元気です。
女性は排卵日までエストロゲンが多く分泌され、逆に排卵日後はプロゲステロンという女性ホルモンが分泌され、エストロゲンの分泌は控えめになります。
排卵後のプロゲステロンが多く分泌される時期は高体温期で、精神的に不安定になりやすい時期です。高体温期のため腸内が水分不足になりがちで、便秘になりやすくなります。
女性は主に高体温期にホルモンバランスの乱れによって便秘になりやすいのです。
マカのエストロゲン分泌促進で便秘を解消
マカに含まれるリジンという必須アミノ酸はエストロゲンの分泌を促進する作用があります。
さらに、マカには植物性エストロゲンが含まれます。植物性エストロゲンとは、女性ホルモンのエストロゲンとは別物なのですが、体内でエストロゲンと同様の働きをするため、このように呼ばれます。
マカはリジンのエストロゲン分泌促進作用と植物性エストロゲンの作用で女性のホルモンバランスの乱れを改善し、ホルモンバランスの乱れによる便秘の改善が見込めます。
マカの食物繊維で便秘を解消
マカは他の野菜と比べても食物繊維が豊富です。マカには100gあたりに8,5gの食物繊維が含まれます。この含有量はキャベツ、ごぼう、ブロッコリー、人参、などの食物繊維が豊富とされる野菜を上回っています。
食物繊維は腸内で便のかさを増やして腸を刺激して排便を促したり、善玉菌のエサとなって腸内環境を整えてくれる働きがあります。このような食物繊維の働きは便秘の解消や予防に有効です。
マカのストレス解消作用で便秘を改善
過度な緊張でお腹が痛くなる、下痢をしてしまう、という話はよく聞きますね。実は胃腸の働きはストレスに影響されやすいのです。
緊張すると腸が急激に動くようになり、お腹が緩くなる場合もあれば、逆に腸の働きが弱くなり、便秘になることもあります。これは自律神経の乱れが主な原因です。
人間はストレスを受けると自律神経が乱れがちになります。
自律神経とは内臓を正常に働かせる身体のオート機能であり、自律神経が乱れると胃腸の働きも不調になりがちです。
自律神経が乱れると腸が痙攣を起こしてしまうことがあり、腸の正常なぜん動運動が出来なくなります。このような状態を「けいれん性便秘」と呼びます。
マカの自律神経改善作用
マカは上記で解説したようにホルモンバランスの乱れの改善に効果的です。女性の場合はエストロゲンの分泌を促してホルモンバランスを整えるのですが、男性の場合はマカのアルギニン、亜鉛、ミネラルの作用でテストステロンという男性ホルモンの分泌を促し、ホルモンバランスを改善します。
マカは男性には男性ホルモン、女性には女性ホルモンをそれぞれ分泌促進する作用があり、男女問わずホルモンバランスの安定に効果的です。
ホルモンバランスの乱れは精神的な不調の要因となり、自律神経の乱れの原因にもなります。マカのホルモンバランスの安定作用は結果として自律神経を安定させ、ストレスの軽減に貢献します。
以上のことから、マカは心因性の便秘にも効果的です。