マカと腎臓の関係性
マカは男性の精力剤としての効果が有名ですが、マカの優れたホルモンバランスの改善作用は男性でも女性でも有効なため、女性にも有用な生薬です。
マカは身体の基礎代謝を促進させる効果があるため、継続摂取することで活力の維持、アンチエイジング効果が期待できます。しかしマカの代謝を促進させる効果は結果として腎臓に負担をかけてしまう場合があるので注意が必要です。
マカの代謝を促進させる効果
マカには非常に豊富な種類のアミノ酸が含まれ、その一つにはアルギニンも含まれます。さらにマカにはビタミンEも豊富に含まれています。アルギニンとビタミンEにはそれぞれ成長ホルモンの分泌を促す作用があります。人間の身体は成長ホルモンが十分に分泌されることで代謝が促進されます。
成長ホルモンは新陳代謝を促す
成長ホルモンは、文字通りで人間の成長を促すホルモンのため、成長期の世代、つまり子供の頃に多く分泌されます。そして成人後は成長ホルモンの分泌が減り始め、それと同時に代謝も子供の時分と比べると鈍くなります。
アルギニンやビタミンEを積極的に摂取することで成長ホルモンの分泌を促し、代謝の促進作用が期待できます。代謝が促進される、つまり新陳代謝が活発な状態は常に肌や臓器が新しく作り替えられる状態で病気に罹りにくく、アンチエイジング効果にも繋がります。
代謝の促進は腎臓に負担をかける
腎臓の主な役割は、血液をろ過して身体に不要な成分を尿に変えて排出することです。つまり腎臓は身体の解毒作用を担う臓器です。
腎臓は身体の解毒作用以外でも、血圧を調整したり血液を作ったりする大切な役割があります。
マカの代謝促進機能は腎臓を酷使する結果につながる
マカは代謝機能を高める作用があると解説しましたが、代謝機能が上がるということは身体から老廃物を排出する頻度が上がるということです。これは例えるならば、部屋の掃除を頻繁に行うことです。掃除を通常以上に頻繁に行えば常に部屋は綺麗な状態になりますが、それだけ掃除をする人は大変ですね。この掃除人に当たるのが腎臓です。つまり代謝を促進させるということは、それだけ腎臓をたくさん働かせることになるのです。
以上のことから、マカは優れた代謝促進作用があるのですが、代謝を促進させると結果として腎臓を酷使することになるため、マカをたくさん摂取すると腎臓に負担をかける副作用に繋がります。
腎臓に負担をかけてしまう摂取量は4,000mg
マカは1日に4,000mg以上の摂取を継続すると腎臓への負担が懸念されるという説があります。4,000mgとは4gのことです。
多くのマカのサプリメントはこの点を考慮し、1日の摂取量を1,000-4,000mgと定めている場合が多いのですが、製品によっては粉末マカ10~20g程度を一回の摂取目安としている場合もあります。
マカの腎臓への負担は、特に腎臓が弱っていたり、腎臓に疾患があったりする人には注意したい点です。
腎臓の働きが鈍くなると主に以下のような症状があります。
●むくみ
●一回の尿の量が増える
●夜間に何度も尿意がある
●慢性的にだるい
●貧血気味になる
●体がかゆくなりやすい
マカを摂取し始めて上記のような症状がいくつか当てはまる場合は、一度医師の診断を受けた方がいいかもしれません。