マカは肝臓の健康維持にも効果的
マカは一般的に精力増強に効果が高いことで有名な健康食品です。しかし実際は、マカの健康作用は精力増強以外にも多様に存在し、継続摂取することで日々の健康維持に貢献します。例えば、マカには優れた血行促進作用があり、冷え性の改善や免疫力向上の作用が期待できます。
実はあまり知られていませんが、マカには肝機能をサポートする栄養素がいくつも含有されています。
本稿ではマカの肝臓に与える健康作用について解説します。
肝臓の役割
肝臓は人間の臓器の中でも脳に次いで巨大な臓器です。
一般的に肝臓はお酒を飲んだ時のアルコール分解をしてくれる臓器という認識が強いと思われますが、実は肝臓にはそれ以外にも多様な役割があります。
肝臓はアルコールなどの、人体にとっては有毒となる成分を解毒する役割があります。それ以外ではたんぱく質や糖質、脂質をエネルギーに変換する代謝と、それを一時的に貯蔵する役割、そして胆汁の生成と分泌をする役割があります。
胆汁は脂質の分解を助ける消化液です。つまり肝機能が弱まり、胆汁が十分に分泌されなくなると体内の脂肪分解が鈍り、肥満の原因となります。
肝臓はお酒の飲みすぎや高血圧で負担がかかり、疲労が蓄積すると機能不全を起こすことがあります。肝機能不全を起こすとエネルギーの代謝や貯蔵、そして毒物の解毒が出来なくなるため、慢性的な倦怠感や吐き気を感じるようになります。お酒を飲みすぎた翌日に倦怠感や吐き気があるのは肝臓が弱っているからです。
肝臓の健康状態は血液検査で調べることが可能です。
マカの肝機能に与える健康作用
マカにはタウリン、アルギニン、グルタミン酸、ポリフェノールが含有されており、これらの成分が肝機能をサポートする作用に繋がります。
タウリンの効果
タウリンは肝機能をサポートする栄養素として有名です。
タウリンの肝機能に与える健康作用は主にアルコール分解の役割のサポートです。肝臓はアルコール分解のための分解酵素を生成する機能があるのですが、タウリンはその機能を促進させる効果があります。
アルギニンの効果
アルギニンは体内で一酸化窒素の生成を促す作用があります。
体内で一酸化窒素が増えると肝機能が向上することがわかっています。
アルギニンは人体に有毒であるアンモニアの解毒作用もあります。アンモニアの解毒は肝臓の役割のため、アルギニンは肝臓の解毒作用をサポートする効果に繋がるということです。
グルタミン酸の効果
グルタミン酸は肝臓でアンモニアと結合することで無毒化されます。そのためグルタミン酸をたくさん摂取すればそれだけ肝臓によるアンモニアの分解作用が促進されるということです。
ポリフェノールの効果
ポリフェノール含まれるクロロゲン酸は優れた抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が高いのですが、肝機能を改善させるという説も有力視されています。
クロロゲン酸は特にコーヒーの中のポリフェノールに多く含まれることが分かっており、コーヒーを頻繁に飲む人は肝硬変のリスクが下がる、という研究結果が多く報告されています。マカにはコーヒーほどではないものの、ポリフェノールが含まれており、肝臓の健康維持に貢献します。
以上のようにマカには肝臓の機能をサポートする栄養素がいくつも含有されており、肝機能をサポートする効果があるといえます。