マカは生理に影響がある?
健康食品のマカは男性の精力剤としての効果が有名ですが、マカには男性でも女性でもホルモンバランスを整えてくれる効果があり、女性が摂取しても有用です。
女性にとっての女性ホルモンは、生理を安定させるための大切な存在であり、女性ホルモンの分泌不足は生理不順の原因となります。
マカは女性ホルモンのエストロゲンの分泌促進作用と、エストロゲンと同様の働きをする植物性エストロゲンを豊富に含むため、生理の安定作用が期待できます。
女性の生理とエストロゲンの関係
女性の生理を司る女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、この2種類が女性ホルモンの代表的な存在と言えます。
エストロゲンとプロゲステロンの役割
エストロゲンは女性を女性らしい身体つきにする効果があります。女性が丸みのある女性らしい身体つきなのは、初潮と同時にエストロゲンの分泌量が増えるからです。エストロゲンは肌や髪を綺麗に保つ作用もあるため、女性の美容にもかかわる大切なホルモンです。
エストロゲンは排卵日の1週間くらい前の、低体温期後半に分泌量が増え、排卵日を境に分泌量は下がります。
プロゲステロンは排卵日以降の高体温期(黄体期)に多く分泌される女性ホルモンです。高体温期の前半はエストロゲン分泌量も少し上がります。そして高体温期の終盤にはエストロゲンもプロゲステロンも分泌量が減少します。
以上のように女性の生理はエストロゲンとプロゲステロンが必要に応じて分泌されることで正常に機能します。
生理不順とエストロゲンの関係
エストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンが、生理周期に合わせて増減しながら分泌される状態が正常な生理周期です。しかし、過激なダイエットやストレスの蓄積などが原因でホルモンバランスが乱れ、生理の周期で必要なときに十分に分泌されない場合があります。この症状が悪化すると排卵が起こらなくなる「無月経」になってしまう場合もあるため、女性は体調管理がとても大切なのです。
マカに含まれる生理をサポートする成分
リジン
マカは男性にも女性にもホルモバランスを改善する作用があります。
男性の場合は、マカに含まれるアルギニンや亜鉛などが男性ホルモンのテストステロンの分泌促進に繋がります。
女性の場合は、マカに含まれるリジンというアミノ酸にエストロゲンの分泌を促進させる作用があります。この作用から、リジンは受胎能力を保つ働きがあるとして、不妊治療の分野からも注目されている栄養です。
植物性エストロゲン
マカには植物性エストロゲンと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれています。植物性エストロゲンは、体内で生成されるエストロゲンと同じ物質ではないですが、摂取することで体内のエストロゲンと同様の働きをすることから、このような名がついています。
マカには植物性エストロゲンが含まれるため、女性はマカを摂取することで体内のエストロゲンの分泌不足を補うことができます。
マカは上記のリジンによるエストロゲンの分泌作用と、植物性エストロゲンの作用の併用で、エストロゲン不足による生理不順をサポートする効果が期待できます。
上記の解説で、女性ホルモンは正常に分泌される状態がベストで、分泌が特別増えることは無いと解説しました。しかし、マカの植物性エストロゲンは身体のエストロゲンの分泌とは別問題のため、体内のエストロゲンを増やす効果につながります。
エストロゲンは女性の髪や肌をきれいにする作用があるため、マカは女性にとって生理のサポートだけでなく、美容にも効果的な健康食品です。