マカのお酒
マカはお酒に配合されることがあります。
マカに限らず、植物性のハーブをアルコール度数の強いお酒に漬けることで栄養成分がお酒に抽出されたハーブ酒を作ることができます。
マカは優れた薬効成分が含まれるため、薬用のハーブ酒やハーブティーに含まれることが多いドライハーブ(乾燥させたハーブ)です。
マカをお酒に漬けて作るハーブチンキ
ドライハーブを度数の高いお酒に漬けて、成分を抽出して作るお酒を総称して、「ハーブチンキ(Herbal tinctures)」と呼びます。
抽出とは、植物などをお湯やお酒に漬けて、栄養成分をお湯やお酒に染み出させることです。例えばマカを度数の高いお酒に漬けて栄養成分を抽出すれば、マカの栄養が抽出されたマカ酒の完成です。
お湯の場合と度数の高いお酒の場合は、同じように抽出しても、お酒の方がより多くの成分を抽出することが出来ます。このため、お湯でマカを抽出したマカ茶よりも、お酒にマカを抽出したマカ酒の方がマカの栄養をより多く含む飲み物になります。
海外では、マカを抽出したマカ酒は、お酒というよりも、飲むことで薬効を期待する薬として認知されています。
マカは薬用のハーブ酒に含まれることが多い定番のドライハーブでもあります。
マカ酒は高血圧の場合は注意が必要
マカは植物性の成分なので基本的に副作用はありません。アルコールと一緒に摂取しても基本的には問題の無い存在です。だからこそマカは市販の薬用酒に含まれることも多いのですが、一つ注意したいのは、高血圧の場合です。
そもそもアルコールを摂取すると血圧が上がるため、高血圧の人は過度な飲酒を控えるべき、という考え方が基本です。
マカの薬効には血行促進作用があります。このためマカが含まれるお酒を飲むと、通常の飲酒以上に血行が促進され、高血圧の人にとっては負担が大きくなるため注意が必要です。
養命酒のように薬として飲む場合は用法、用量を守って飲めば問題はありません。しかし自家製のハーブ酒や果実酒にマカを入れて作り、飲むというような場合は飲酒量に注意が必要です。
自家製マカ酒の作り方
上記で解説したハーブチンキの作り方でマカ酒を作ることが出来ます。
まず保存用の瓶を用意するのですが、保存用の瓶は長期保存を想定し、必ず煮沸消毒をするべきです。作ったマカ酒は直射日光を避ける場所に保管するのが基本ですが、可能であれば保存用の瓶は透明ではなく、遮光性のある瓶が適しています。
漬け込むマカは200グラム程度に対し、お酒を1,5リットルくらいが目安です。マカの原産国ペルーでは、政府の政策で、収穫したそのままのマカを国外に持ち出すことは禁止されています。そのため、ペルー原産のマカは、すべて粉末加工されたものしか手に入れることができないので、マカ酒には使えません。
国産のマカなら粉末に加工する前の原形状態で購入出来ます。
漬けるお酒は度数の高いお酒なら基本的に何でもOKです。少なくとも40度以上の度数が無いと成分が十分に抽出されません。そのため焼酎、ウォッカ、ウィスキー、などが候補になります。
お酒とマカを瓶に入れて、直射日光を避けて最低2週間保存すれば出来上がりです。1日1回くらい瓶を振って、中のマカが空気に触れないようにすると雑菌の繁殖を防げます。
マカは基本的に苦味が強いため、マカのみで作ったマカ酒はお世辞にも美味しいとはいえません。薬用として割り切り、健康のために毎日酔わない程度の少量を飲むのがおすすめです。