マカにダイエット効果
マカは滋養強壮や精力増強のイメージが強いのですが、実際にはそれ以外にも多種多様な健康作用があります。例えばマカはダイエット効果に貢献する栄養成分を含んでいることもご存知でしょうか?
マカには【アルギニン】というアミノ酸の一種が豊富に含まれ、ダイエット効果に貢献します。
さらにマカに含まれる、アルギニンも含めた複数のアミノ酸は、体内のリパーゼという酵素の働きを活性化させ、その働きもダイエット効果につながる作用があります。
マカに含まれる【アルギニン】のダイエット効果
アルギニンはアミノ酸の一種で、マカに豊富に含まれており、マカの主要な栄養成分です。アルギニンは人間の体内で生成することができる「非必須アミノ酸」に分類されますが、子供は体内で生成できないため、子供に対しては「必須アミノ酸」に分類されます。
アルギニンは体内で発生する有毒物質の、アンモニアの解毒を促進することによる疲労回復作用や、免疫細胞を活性化させ、免疫力を高める作用などが有名で、健康維持に効果があるとされる栄養素です。
実はアルギニンは脳下垂体から分泌される成長ホルモンの分泌を促す作用もあります。
成長ホルモンは身体の新陳代謝を活発にして、傷の治りを早める効果やキレイな肌を保つ効果があります。
新陳代謝が活発になるということはそれだけ身体のエネルギーの代謝が上がるということで、エネルギーをたくさん消費することになるため、結果として太りにくい体質を作ります。このためアルギニンの成長ホルモンの分泌促進作用はダイエット効果につながります。
マカのアミノ酸と【リパーゼ】のダイエット効果
マカに含まれる複数のアミノ酸は体内に存在するリパーゼという酵素を活性化させる作用があります。
マカに含まれ、リパーゼの活性化を促すアミノ酸とは、上記で解説した「アルギニン」に加え、「アラニン」、「リジン」、「プロリン」です。
体内に存在するリパーゼは主に2種類あります。一つは「リポタンパク・リパーゼ」、もう一つは「ホルモン感受性リパーゼ」です。どちらも活性化することで体内の脂肪分解を促す効果につながります。
マカに含まれるアミノ酸の作用で活性化するのはホルモン「感受性リパーゼ」のほうです。ホルモン感受性リパーゼは文字通りで特定のホルモン分泌によって働きが活性化する特徴があります。
人間は空腹時になると膵臓からグルカゴンというホルモンが分泌されます。グルカゴンの分泌によってリパーゼの働きが活発になり、リパーゼの作用で体内の脂肪分解を促します。
人間は空腹を感じると、空腹によるエネルギー不足を補うために身体に蓄積している脂肪を分解し、エネルギーに変換します。リパーゼはその作用を促進する働きがあります。
リパーゼが活性化しているときは脂肪の分解効率が上がっているため、運動をしたときのダイエット効果も高まります。このことから、マカの継続摂取で定期的なリパーゼの活性化が期待できるため、空腹時は運動によるダイエット効果が上がるタイミングとなります。このためマカをダイエット目的で摂取する場合は食事前に運動をするのがおすすめです。
以上のようにマカにはアルギニンによる成長ホルモン分泌促進による新陳代謝の向上と、アルギニンを含めた各種アミノ酸による、リパーゼの活性化作用の2つの作用で、優れたダイエット効果が期待できるという側面があるのです。