マカを飲むと集中力も上がる?
集中力の持続には限界があることは誰もが経験則で理解していると思います。また集中力には個人差があり、集中力の持続力が人一倍優れている人もいます。
実は人間の集中力にはドーパミンという神経伝達物質が大きく関わっており、ドーパミンの働きが活発なほど、集中力は持続する傾向にあります。基本的にドーパミンの働きは若い時分のほうが活発なため、歳をとると集中力が落ちると自覚するのは錯覚ではありません。
マカに含まれるチロシンというアミノ酸やビタミンB12は、集中力を高める作用があるため、マカは滋養強壮作用とともに集中力の向上作用も期待できます。
マカに含まれるチロシンの働き
チロシンは人間の身体に有用な20種類のアミノ酸の一つです。20種類のアミノ酸は体内で生成できる非必須アミノ酸と、体内で生成不可能な必須アミノ酸に大別されるのですが、チロシンは体内で生成できる非必須アミノ酸に分類されます。
マカには100g当たりに約0.2gのチロシンを含みます。
チロシンはドーパミンの働きを活発にして意欲を向上させる
チロシンはドーパミンという神経伝達物質の働きを活発にする効果があります。
人間は快感、やる気、記憶力などが向上しているときはドーパミンが活発に活動している状態であることがわかっており、ドーパミンは多幸感を司る「幸せホルモン」と呼ばれる場合もあります。ドーパミンは神経伝達物質であり、ホルモンではないのですが、ドーパミンはアドレナリン、ノルアドレナリンの原料となるため、ホルモンと誤認されがちです。
人間は生きていくためには食料を調達し続ける必要があるため、やる気や意欲は生きていくために不可欠な要素です。
人間は何か成果を成し遂げたときはドーパミンが活発になり、快感を得ます。一度快感を得た経験を脳は記憶して、再びその快感を得るためにやる気を生じさせます。この繰り返しで、さらに人間には学習能力があるため、成果につながる快感行動は精度を増していきます。
以上のように、ドーパミンの働きは人間が効率良く生きていくために大切な仕組みなのです。
チロシンはドーパミンの働きを活発にするため、集中力や意欲を向上させる栄養なのです。
チロシンはアドレナリン、ノルアドレナリンの原料になる
ドーパミンはホルモンの一種であるアドレナリン、ノルアドレナリンの原料となるため、チロシンを十分に摂取することは結果としてアドレナリン、ノルアドレナリンの分泌促進につながります。
アドレナリンは交感神経が優位のときに分泌されるホルモンです。
自律神経は交感神経と副交感神経のシーソーのようなバランスで成り立っており、交感神経は気持ちが集中しているときや、意欲的になったときに優位になり、このときにアドレナリンが分泌されます。つまり集中力を向上させるホルモンです。
アドレナリンは集中力の向上とともに運動神経も向上させる作用もあります。
ノルアドレナリンは人間がストレスを感じたときに分泌され、ストレスを緩和させるためのホルモンです。
ストレスはドーパミンの働きを弱め、やる気や集中力を減退させる厄介な存在なのですが、チロシンを十分に摂取していればノルアドレナリンの作用でストレス耐性がつきます。
以上のように、マカは豊富なチロシンの作用で集中力や意欲の向上効果が期待できます。
マカのビタミンB12による集中力向上作用
マカには豊富なビタミンB群が含まれており、その中にはビタミンB12も含まれます。ビタミンB12は別名「シアノコバラミン」と呼ばれる成分でもあります。
ビタミンB12は集中力を高める効果や、リラックス作用、記憶力の向上作用があり、特に物忘れ防止に効果的な栄養として広く認知されています。
マカにはビタミンB12も豊富に含まれるため、チロシンとの相乗効果で集中力向上に効果的なのです。
インカ帝国の時代には、マカは兵士への褒賞として与えられていました。マカは精力剤としての効果が有名ですが、集中力と意欲の向上作用が兵士の士気向上に貢献していたと考えられます。