マカとカフェインの相乗効果
カフェインには覚醒作用と興奮作用があるため、眠いときや集中したいときに摂取するのが有効です。
マカにカフェインは含まれていませんが、マカにも意欲を向上させたり集中力を高めたりする一種の覚醒作用があります。
マカの覚醒作用はカフェインの覚醒作用と仕組みが共通する点があるため、マカとカフェインの覚醒作用、興奮作用は相乗効果が期待できます。
カフェインは興奮作用と覚醒作用がある天然の食品成分
コーヒーが眠気覚ましになるのは有名ですが、それはコーヒーのカフェインによる効果です。
カフェインはコーヒー以外にも緑茶、紅茶、ウーロン茶、そしてコーラにも比較的多めに含まれています。
カフェインはコーヒー豆や茶葉から抽出される天然の食品成分です。
コーヒーはカフェイン飲料の代表的な存在ですが、実は緑茶全般の方がカフェインは強めです。
カフェインの覚醒作用と興奮作用
人が眠気を感じるのはアデノシンという睡眠を促す神経伝達物質の働きによるものです。
カフェインはアデノシンの働きを弱める効果があるため、結果として眠気を感じにくくします。
さらにカフェインはノルアドレナリンという興奮状態を司る神経伝達物質の生成を促す覚醒作用もあります。
以上のようにカフェインは眠気を促すアデノシンの働きを鎮静させ、興奮状態を促すノルアドレナリンの働きを活発にするため、覚醒作用と興奮作用があります。
マカとカフェインの相乗効果
マカに様々な健康作用があるのは豊富なアミノ酸が含まれているためですが、マカに含まれるアミノ酸の一つの「チロシン」は集中力を高める作用があります。
ちなみにチロシンは体内で生成可能な非必須アミノ酸に該当します。
チロシンは、意欲の向上や多幸感を誘発するドーパミンというホルモンと、上記で解説した興奮作用を促すノルアドレナリンの分泌を促す作用があります。
マカを継続して摂取することで精力増強の効果と共に、意欲の向上やうつ状態の改善などの効果が期待できます。
マカは各種アミノ酸の作用で身体の健康を維持し、チロシンの集中力アップと意欲の向上作用により、まさに食べると元気になる生薬です。
チロシンによるドーパミンとノルアドレナリンの分泌促進作用は、上記で解説したカフェインの覚醒作用と相乗効果となります。
特にノルアドレナリンはマカとカフェインのどちらにも分泌促進作用があります。
マカに含まれるビタミンB12も覚醒作用をサポート
マカには豊富なアミノ酸の他に、ビタミンB群も豊富に含まれる点も特徴の一つです。
マカにはビタミンB群の中でもビタミンB12が特に多く含まれるのですが、ビタミンB12は神経伝達がスムーズになるようにサポートする効果があります。
マカのチロシンとカフェインの覚醒作用はドーパミンやノルアドレナリンなどのホルモン分泌による作用です。
そのためマカのビタミンB12による神経伝達物質の働きを活発にする効果はマカとカフェインの覚醒作用をサポートします。
以上のことから、マカの継続摂取によって得られるチロシンとビタミンB群による集中力の向上作用はカフェインの覚醒作用と興奮作用をサポートする相乗効果となります。